美容師の残業事情
イベントとしての練習会が久しぶりに行われた。カット練習は楽しい。
3〜4年前ぐらいから残業にならないようにと、営業後の練習は無しになり 合同で行っていた練習会もなくなって鍛錬は個々に任されてきた。
だけど僕はそれはおかしいと当初から声を上げてきた。技術職が鍛錬を怠ったらお客様から信頼して頂けるサービスが提供できなくなる。現在指名の方はまだいいかもしれないが未来のお客様の求めるものの引き出しを作れない。
「私はそれでいいです。」「売り上げはいらないです。」
と 言いだす人がいたりするかも知れないが良くない。全然良くない。
もちろん利益を上げて貢献するべき!というのもあるけど 単純に自分のことを好きになってくれるお客様が増えるとそれだけで美容師(+サービス業全般もおそらく)は心が満たされ幸福に感じるものだと思う。
逆に指名数低迷時は良くないことを考えてしまいがちでそういった気分の落ち込みから退社したら楽になれるとか他の業種なら違ったとか思いがよぎる。
もったいない。
今は器用で気が使えてセンスの良い子がいっぱいいる。そんな子たちがせっかく美容業界に入ってくれたのにちょっとしたボタンの掛け違いで幻影のような絶望に苛まれて職を辞する何て間違っている。
僕はある程度夜残るのは必要だと思うし、ある程度それを強制することも必要だと思う。(非常に世の中的に微妙な表現だと解っているが。)
みんながみんな勝手に一人で頑張れるほど強いわけじゃない。
美容業界は学ぶべき事も多い。20代のうちは自分作りのためにも打ち込んで練習する習慣づけをアシストしてあげるのが先輩の務めだと思うから 僕はもし下に嫌われたとしても講習や練習会は定期的に実施していく。
それが楽しんで美容を続けてもらうための土台になるはずだ。